押し花ブーケの作り方 バラの花びらを押し花に

バラのプレストフラワー

バラの押し花ブーケ

薔薇のブーケを押し花にするお話しです。

 

バラ全般の花ことばは《愛と美》であることからもウェディングブーケによく使われている花嫁さんに大人気のお花です。

 

ポピュラーなバラのブーケスタイルは、丸い形がかわいいラウンドブーケやオーバルブーケで、ピンクやホワイト系が人気です。

 

 

押し花ブーケレッスンでも一番最初にバラを花材として指導することが多いのですが、その種類は原種を含めると数万種類になるほどで、好みや用途によってフォルムや色合いを自由に楽しめるのも魅力のひとつです。

 

 

バラを押し花に加工するファーストステップは【お花の処理・解体】で、お料理に例えると【下ごしらえ】にあたる工程ですね。

処理・・・というとお花が可哀想な気持ちになってしまいそうですが、綺麗な色彩を残したままプレスするためのとっても大切な作業になります。

 

押し花 葉物

大輪のブライダルローズはそのままプレスすることができませんので、まず花びらを優しく手に取りばらばらにしていきます。

 

このときに花びらに傷をつけてしまうと押し花になるときに茶色く傷が残ってしまいますので気の抜けない繊細な手作業になります。

 

 

先に触れましたようにバラの種類は多種多様ですので、花びらの形状や硬さ・しなやかさ・鮮度などいろんな条件を考慮しながらそれぞれのバラの花びらに一番適したプレスのためのカッティングを施します

 

このカットの工程は美しくカーブを描いているバラの花びらをまっすぐな平面にプレスするための作業になります。

慣れるまではバラの見極めが難しいかもしれませんが、お花が好きな気持ちがあれば花びらがいっぱいの中で進めるかなり楽しい作業でもあります。

 

 

花びらになったカット済みのバラは作業中からすでに酸化・劣化が進んでいますのでここからはスピードアップして平面にプレス+乾燥するためのプレスボードに並べていきます。

乾燥と圧力を2週間程度繰り返したバラの花びらは綺麗な押し花として生まれ変わります。

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押しあがったお花は完全に乾燥しているかの最終チェックを行いましょう。

 

きちんと乾燥されているか確認するときのポイントは、ピンセットでお花を持ち上げたときに、ピンとしていることが大切です。

持ち上げても押し花が『へなっ』と力なく曲がってしまうのは、まだ乾燥しきっていない場合ですので、さらに乾燥の工程を繰り返しましょう。

 

ピンとしている押し花は、花びらのふちを指先で軽く触るとはじくとカサカサ音がします。

(あまり触ると手のひらの水分を吸収してしまうので気を付けてください)

 

*完全に乾燥しないまま作品に使用すると、変色・褪色やカビの原因となりますので注意が必要です。

 

少し根気のいる作業に思えるかもしれませんが、綺麗な押し花に仕上げるためですので、頑張りましょう♪

 

 

完成した押し花は花びらの状態ですので次は、花びらを組み立てて写真のようにバラの形に戻していきます。

青いバラ 押し花

花びら1枚1枚を元のバラの写真を見ながら組み立てていきましょう。

 

*この時も、手のひらの水分や、作業をしている部屋の湿度に気を付けてくださいね。

この作業中は作業部屋内でのホットコーヒーやあたたかい紅茶など、湯気の出る飲み物も控えましょう。

 

*窓から太陽が降り注ぐお部屋の場合は、押し花が光によって変色してしまいますので、できるだけ紫外線が届かないようにしてください。

 

美しいバラの姿に組み立てが完成したら出来上がりです。

ブーケの場合はたくさんの花びらがあると思いますので、すべて使い切るまでばらの花に組み立てます。

 

一緒に押していた、小花や葉っぱとバラの押し花をブーケの形になるように台紙の上でさらに組み立てていきます。

 

ブーケの映った写真を見ながら、絵をえがくつもりで並べていくとうまくいきますよ。

 

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あとは額についている表面のガラスを綺麗にふいて、押し花ブーケをフレームにはめまたら完成です♪

 

褪色を防ぐために簡単に空気や湿気を遮断すれば、なお完成度は高まります。

 

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